- 2011年9月 1日 15:00
- 契約後のチェックポイント
最近の新築マンションの内覧会はぐっと改善されてはいるものの、まだまだいろいろなところに不具合は見つかります。例えば、すぐ近くにエアコンの室外機を置くためのバルコニーやエアコン室外機置場がない場合の先行冷媒配管の不具合。
この部屋にはバルコニーやエアコン室外機置場がないため、壁に開けられた点検口内には遠く離れた室外機置場まで延長された先行冷媒配管がすでに準備されています。
そして、その先行冷媒配管は遠く離れたエアコン室外機置場上部の壁に穴が開けられ室外機へ接続されます。
ところが、エアコンの先行冷媒配管が準備されているにもかかわらず、その先行冷媒配管の行方が分からなくなってしまっている場合もあるのです。
そこで、この先行冷媒配管がどのようなルートでバルコニーやエアコン室外機置場まで配管されているか設計図から判断することになります。
そして、バルコニーやエアコン室外機置場周辺の壁の中や天井裏を確認しながら先行冷媒配管の経路をたどってみたところ、エアコン室外機置場が裏側にある浴室の天井裏まで配管されていることが分かりました。
左側には換気専用の銀色のダクトが外部に嫌なにおいや汚い空気を逃がすため、コンクリートの壁を貫通していることが分かりますが、肝心な先行冷媒配管はコンクリートの壁を貫通することなく、浴室の天井裏に置き去りにされていたのです。
念のため、エアコン室外機置場と思われる場所からこの先行冷媒配管が置き去りにされていた浴室の天井裏部分に近い外壁を確認してみると、やはり壁を貫通する穴がありませんでした。
ですので、エアコン室外機置場には先行冷媒配管が見当たらないわけです。
このように、新築マンションの内覧会では傷や汚れといった表面的な部分だけでなく、実際の生活をイメージしながら確認することがポイントです。
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- 先行配管工事が行なわれていても、エアコンが設置できないこともある from マンション評価ナビ・評価者ブログ