- 2011年5月 9日 00:07
- マンション選びの新基準
東日本大震災で、私の住む千葉県は液状化による被害がたくさん発生しました。
これは、浦安市にある東京ディズニーランドが現在も休演中であることから、その状況は容易に察していただけることと思います。
ちなみに、千葉県太平洋側の九十九里海岸最北端に位置している旭市は津波による被害を受けたことから、死者13名(県全体で18名)建物の全壊427棟(県全体683棟)と千葉県でもっとも人的および建物被害が多くなってしまいました。
なお、旭市では倒壊してしまった建物の撤去作業がすすんでいますが、道路や護岸は手付かずの状況です。
またこの地域では、建物に外見上大きな被害は見られなくても、地割れや液状化を伴う地割れから建物が傾いてしまったものが多く見られますので、復興にはかなりの時間がかかるものと思われます。
つぎに、東京湾に面した埋立地域となる千葉市美浜区から浦安市までの間には、液状化による被害が集中し、最近までライフラインが寸断されていました。
この東京湾沿岸の埋立地域では、まず道路の陥没・隆起が特に目立ち、その結果ライフラインとなる上下水道、ガス、電気がすぐに寸断されてしまいました。
そして、液状化の被害を受けやすい門や塀、フェンスなどがいたるところで傾いたり壊れたりしました。
なお、液状化による建物の不同沈下や圧密沈下の影響ももちろんでていますが、被害の大きなところと小さなところにかなり差があります。
また、液状化の影響を受けた建物のなかでも地下室等を設けた建物に特に大きな傾きが目立っています。
ちなみに、東京湾沿岸の埋立地域を購入した方々は、その可能性は十分理解したうえで購入している方がほとんどのようですが
液状化の可能性のある土地は、万一の際に建物が傾いてしまうだけでなく、ライフラインの復旧にかなりの時間が必要になったり
その復旧期間中の生活にかなりストレスを受けることになりますから、液状化の可能性のある土地は、「目に見える被害」だけでなく
「目に見えない被害」があることも十分理解したうえで検討することが大切です。
さくら事務所コンサルタント 三上隆太郎
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