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2010年度評価の高かった新築マンション

週刊住宅新聞社が行っている2010年度(2010年4月~2011年3月)に販売された新築マンションを対象とした「首都圏優秀マンション表彰」が、2011年7月に発表されました。私も審査委員を担当しましたので、優秀賞に選ばれた6物件の評価のポイントをご紹介します。
最優秀賞 & 都心大規模部門
中野ツインマークタワー中野ツインマークタワー(野村不動産、三井不動産レジデンシャル) 物件コンセプトをライブラリーマンションとし、1500冊以上の書籍、新聞、雑誌を備える8つの図書室を共用施設として設ける工夫、コンパクトタイプから用意した間取りのバリエーションや玄関スペースの居室化、SI(スケルトン・インフィル)を採用し住み手の変化にあわせて柔軟に居住空間が変えられる可変性が評価されました。都心にひけをとらない山手線周辺部エリアの可能性を切り開いた物件ですが、唯一の難点は価格がやや高いところ。
都心中規模部門 
プラウドタワー石神井公園プラウドタワー石神井公園(野村不動産、大栄不動産) 駅前の銀行跡地に開発する25階建のオール電化タワーです。建物の高層化とセットバックにより敷地の6割を緑化のための空き地にし、ゆとりを創出しています。全戸南東もしくは南西向きに配置、SIの採用により将来のメンテナンスにも配慮されています。周辺では将来的にタワーが供給される可能性が低く、地元を中心に人気を集めました。
都心小規模部門 
パークマンション三田日向坂 パークマンション三田日向坂(三井不動産レジデンシャル) おおらかながら重厚感のあるファサードデザインや透明感のあるガラスカーテンウォールなど、高級マンションの代名詞とも言えるパークマンションシリーズの魅力を示しています。都心物件の範となるマンションです。
郊外大規模部門
エクラスタワー武蔵小杉 エクラスタワー武蔵小杉(東京急行電鉄、東急不動産、丸紅、東電不動産) 東急東横線武蔵小杉駅と直結し、低層部にはスーパーや市立図書館を一体的に集めた利便性の高さが目立ちます。立地の良さとそれに見合う仕様の高さが、武蔵小杉人気をさらに押し上げました。
郊外中規模部門
ブリリアe ―SQUARE、シティハウス府中けやき台  ブリリアe ―SQUARE(東京建物、東京電力) 川崎市の建築物環境配慮制度で初の最高評価を取得。マンション販売が難しいとされる南武線沿線での成功事例です。 シティハウス府中けやき台(住友不動産) 史跡名称天然記念物のケヤキ並木沿いという、おそらくもう二度と出ない立地です。1期47戸は、市内最高の坪単価ながら最高7倍の倍率をつける人気物件となりました。
郊外小規模部門
パークハウス吉祥寺OIKOS パークハウス吉祥寺OIKOS(三菱地所レジデンス) 国土交通省の省CO2推進モデル事業にも認定された環境配慮型マンションで、外断熱の建物躯体や太陽熱利用の戸別給湯システムなど、従来の分譲マンションとは一線を画した画期的な提案が光りました。車を使わない生活を想定し駐車場は異例のゼロです。 その他、評価委員特別賞には、 「ザ湾岸タワーレックスガーデン(正友地所)」 「THE ROPPONGI TOKYO(三井不動産レジデンシャル、東京建物、住友商事、ケン・コーポレーション)」。週刊住宅新聞社賞には、「 ザ・ライオンズ三郷中央(大京、オリックス不動産)」が選ばれました。 受賞したマンションを見ると、環境問題に対する配慮や省エネ効果による環境負荷の軽減といった取り組みが高い評価につながっています。

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