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築古物件に住むための心得

築古物件住んでみての「不満」とは
ある住宅雑誌が築20年超の築古マンションを買って住んでいる人たちに、アンケートをしました。実際に住んでみての不満で大多数をしめたのが、設備・水周り・間取り・構造に関するものでした
。 「床・壁が薄く、家の内部の音が響く。しかも上・下・横どこか不明」 「窓ガラスが薄くて外の騒音が気になる」 「天井が低い」 「水漏れがする」 「ガスと電気の容量が小さい」等々。 それ以外にも「旧耐震基準の建物」「竣工後に日影規制がかけられたため建て替える場合は減築」といった、法律で定める基準が完成後に変更になり、現在の基準を満たさないといった不満もあります。 希望価格や立地を限定して探した結果、選択肢として残ったのが築古物件だった。というのが、購入のきっかけとして多いことから、こうした不満は避けられないものであることを、築34年のマンションを買って住んでいた経験のある私は思わずにはいられません。 とはいえ、できれば事前にこうした不満が生じやすいことを知っておき、リフォームで改善できること、改善できないことを理解し、そのうえで妥協できる点、できない点を自分なりに整理したうえで、築古であるがゆえのデメリットを納得して買うことが大事だと思います。
「不満」を事前に改善できるリフォームとは
リフォームで改善できるのは、居室内の床(ただし、スラブ厚が18センチメートル以下の場合はフローリングが不可の場合もあります)・壁・天井の張り替え、構造壁以外の間仕切りの変更、水回り設備の変更などです。
一方、個人が勝手にリフォームできないのは、建物全体にかかわる構造・性能(天井高、スラブ厚、耐震性、耐久性、配管など)、共用部分などです。
また、構造・性能面で耐震性、耐久性など素人では分からないことについては、専門家に建物調査を依頼し、事前に不安を解消してこくとも大事だと思います。費用は約6万円前後です。
築古物件は耐震性のチェックを
東日本大震災以降、耐震性に対する要求水準が高まり、1981年以前の旧耐震のマンションは不安視されるようになっています。耐震調査が実施済みか、調査の結果基準に満たなければ耐震補強工事がなされているか、もしくは今後工事の予定があるかどうかも、厳しくチェックする人が増えてきました。 築20年超のマンションは新築時に比べ4~5割安く取引されるケースがあり、その割安感で注目されていますが、古いがゆえの不安もあることを知ったうえで、入念なチェックと妥協点の整理が購入前にはことのほか重要です。

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