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価値を高めるリフォーム「リノベーション」vol.1 


「新築・中古」を越えた選択肢
今、注目のリノベーション

第一回 『自分基準の先に、リノベーションがある。』

株式会社リビタ 土山 広志

「住みたい街に、住みたい家がない」
「なんだかどのマンションを見ても、ピンとこない」

 みなさんこんにちは。リビタの土山と申します。前段のこのヒトコトは、リノベーション住宅を提供している当社が、お客さまとの個別相談の中でよく聞くご意見です。
 東京では、大規模な都市再開発計画により、大型の新築マンションが次々と建てられており、住宅購入を検討している人々にとっては、様ざまなマンション情報の中から選び放題のはずなのに、「住みたい家がない」というのはなぜでしょうか? また、どの新築マンションでも、最新の設備、最新技術のセキュリティ、充実の共用施設が華やかに用意されていますし、中古マンションも丁寧にリフォームされ快適な生活をスタートすることができる住戸は多いはずなのに、「どのマンションを見ても、ピンとこない」というのはなぜでしょうか?
 第一回目は、そんな言葉の背景から、現在、住まいがどのように求められているのかについてお話したいと思います。

■セルフメイドルーム
モデルルームに憧れを抱くのではなく、リアルな自分仕様の家を求める傾向に。 好きな服を買う、好きなものを食べると同じ次元で、自ら壁をペイントしたり、手作り家具をつくったり、自分らしさが表現できる住まいのニーズが増えている。

前へ、習え!では、習わない

 これまでの住宅購買の流れとは、標準的な家庭に育ち、大学を出て就職し、結婚したらまずは社宅か賃貸に住み、子供ができたら大きくなる前に、通勤しやすい地域で住宅を購入するという一連のロジックがありました。しかし、現在の住宅一次取得者層である30代(1970年代に生まれた人たち)をみてみると、生まれた時から便利な品々にあふれ、欲しいものを自分で選べる環境の中で成長してきました。社会に出るとき、先達の起こしたバブル崩壊の影響によって就職氷河期を経験するも、社会や経済に対し、冷静かつ実直に乗り越えてきた世代です。
 そんな彼らがいよいよ住宅購買の検討に入ったとき、当たり前に用意された画一的な住まい、前へ習へ!のロジックが通用しないのは当然のことかもしれません。不動産業界のサービスの良し悪しというよりも、そこには彼らにとって最も重要な「自分らしさ」の基準が存在しているからなのです。

リアルクローズ、個人旅行、
そして車を持たない生活からみた、住まいの位置づけ

 例えば、女性ファッション雑誌を開くと、読者の日常にありそうなシチュエーションでポーズをとるモデルがいます。そこにはストーリーがあり、等身大のコーディネートが紹介されています。また、30代の人たちに海外旅行の経験を尋ねると、パッケージツアーはもちろんのこと、大学時代に海外を長期放浪したとか個人で飛行機や宿の手配を行って旅行を楽しんだとか、単なるお買い物旅行というより、エコツアーに参加したことがあるという経験者も多くききます。
 このような、等身大ですぐに自分とシンクロできるリアルクローズ・ファッションや、パッケージ商品にとどまらない独創的でカスタマイズな個人旅行のニーズは、ブランドに頼らない価値観(高価なブランド品より、気兼ねなく毎日使うものへの選択)と、受身型サービスから能動型サービスへの志向向上(自己満足の追求)という消費行動がみてとれます。
 さらに、住宅購入層に聞く車の所有率についても(都心の場合)、「5年もローンを組んで車を買うより、趣味にお金を使いたい」、「必要ならばレンタカーを借りればよいので、必ずしも欲しいとは思わない」といいます。このような志向は「車を持っていることはかっこいい!」という、ある時代に定番だった所有欲の価値観と大きく異なります。
 つまり、こうした価値観は住宅取得に関しても同じで、「何年ローンのため、何歳までに、庭付き一戸建てが欲しい!」と使命に燃えるのではなく、「今の自分たちのライフスタイルにジャストな住まい」を求める傾向に来ていると思われます。

 当然ながら、全ての住宅検討層が、こうした選択肢を求めているわけではありません。
 希望の街で、理想の住まいに出会えるご縁のあった方は幸福でしょう。しかし、マンション業界は、街や敷地、広さで住まう人を想定し、画一的で量産型の住宅を作るため、それにマッチしなければ顧客は取り残されてしまいます。
 これだけの新築住宅供給数があるにも関わらず、満たされないと迷っている人が多いのはそのためです。そしてそれを「リノベーション」に求めてきているというのは、マーケットニーズとして自然な流れでしょう。

 それでは、次回からは、いよいよ「リノベーション」が注目される理由を少しずつ紐解いてご紹介したいと思います。

土山 広志(つちやま ひろし)
株式会社リビタ クリエイティブオフィス マネージャー兼 PR&コミュニケーションデザイン室 マネージャー。大学卒業後、大手デベロッパーでマンションや商業施設の企画・開発を多数経験。2008年1月よりリビタへ入社。様々な分野のマーケティングに精通し、リノベーションを通してこれからの住まいのあり方を提唱している。

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