第2回の「新築マンションの内覧会では、間取り図を必ず持参!!」でもお知らせしたとおり、新築マンションの内覧会では、契約時のパンフレットに記載された設計図どおりにお部屋が出来上がっているか、平面的にも立体的にも確認することがとても大切です。
それは、パンフレットに記載された設計図と実際に出来上がったお部屋とに相違が見られることがよくあるからですね。
例えば、立体的な例として多いのが天井高の相違。
パンフレットに記載された設計図では、廊下に面したマルチクロークの天井高は2,300ミリと記載されていますが、実際に出来上がったマルチクロークの天井高を計測してみると2,200ミリしかなく、100ミリ(10センチ)足りていませんでした。
マンションによっては、施工上の問題や行政指導により、パンフレットに記載された設計図どおりにお部屋が造れない場合があるため、小さな変更が生じるときがよくあります。
ただしそういった場合は、あらかじめ変更内容が記載された最終図面が送られてくることがほとんどです。
ですから、変更内容以外の点については基本的に設計図どおりに出来上がっていることが前提となりますので、変更点の確認を行うのと同時に、細部にわたり設計図どおりにお部屋が出来上がっているかどうか確認していくことがポイントです。
こちらが、あらかじめ変更内容が記載された最終図面のマルチクロークの設計図。
(天井高は変更されていないことが分かります)
このように、新築マンションの内覧会では、まず、設計図どおりにお部屋が出来上がっているかどうかを設計図と照らし合わせながら確認したり、見落としがちな立体的要素をメジャーなどで計測しながら確認していくのが鉄則です。
三上隆太郎(みかみ りゅうたろう)
住宅営業として新築住宅販売に携わった後、家業の建設会社にて施工経験を積み、 (株)さくら事務所参画。
熱意あるアドバイスが好評をよぶコンサルタント。不動産・建物調査のマルチプレーヤー。
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