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見逃すな! 内覧会はここをチェック プロ直伝:vol.5 


第5回)

カビが生えたら大変! 浴室の天井裏ものぞいてみよう

さくら事務所 コンサルタント 辻 優子

私たちの内覧会立会いでチェックしている項目の中で、特に依頼者が「こんなところをチェックする必要があることを知らなかった!」とおっしゃる部分のひとつがココ。

浴室(ユニットバス)天井にある点検口内部、いわゆる「天井裏」です。
天井裏でチェックしていることはいくつかあるのですが、その中でも、ご自身でもチェックできるところをひとつご紹介。(脚立が必要です。脚立から落下しないようご注意ください!)

点検口からチェックするのは「浴室換気乾燥機」です。(左側の黒い塊が機械です)
機械で浴室・洗面室・トイレの空気を吸い、天井裏を通る銀色のダクト(筒)で外部まで空気を運びます。

では、この浴室換気乾燥機のどんなところを、どんなふうにチェックしているか。

こんなふうに、機械とダクトの接続部に手をかざして、空気が漏れていないかチェックします。
もし、手に風が当たるのであれば、機械が吸った空気がダクトから漏れ出していることになります。

では、空気が隙間から漏れると、どんな悪いことがあるのか。

浴室が蒸気でいっぱいのとき、換気扇で吸われた蒸気はダクトを通って外部に吐き出されるはずですが、機械とダクトの間に隙間があると、蒸気の一部が天井裏に漏れ出す恐れがあります。

そして、漏れ出す蒸気の量が多い場合には、天井裏に湿気が溜まり、ひどい場合はカビが生えてしまうというトラブルが起きる可能性があるのです。

先日の内覧会では、いつものように接続部に手をかざしたところ、本来風が流れているはずのない天井裏で、手の平に微風を感じました。

隙間を発見!(下から見上げたら穴が見えました)。
管を再度しっかりと差し込み、アルミテープをきちんと巻いてもらうことになりました。比較的簡単な手直しで済む指摘なのですが、もし気付いていなければ少なからず蒸気が天井裏に漏れ出ていたかもしれません。

いくら内装がキレイなお部屋であっても、天井裏で数年後にカビでも生えていたら大変。
日常的に目に触れない部分にも、住まいの安全性を支える大切なポイントがあるのです。

辻 優子(つじ ゆうこ)
大手マンションデベロッパーにて、新築マンションの販売、現場施工管理から各種購入者向けセミナー運営など幅広く携わった後、(株)さくら事務所参画。働く主婦目線でのきめ細やかなアドバイスにも定評がある、女性コンサルタント。

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