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あなたに向くのは築何年⑤維持・管理

維持・管理の面から、築年数の違いは?
マンションに長く快適に住み続けるためには、定期的に修繕をする必要があります。主な築年別の修繕内容は以下の表のとおりです。
主な築年別修繕内容.gif 築10年までは、きちんと管理され、定期的な補修をしていれば、新築とあまり変わらない状態を保つことができます。ただし、そのマンションに欠陥があるとすれば、ほぼ築10年以内に出そろうといわれています。新築マンションに対して不動産会社に課せられた瑕疵担保責任の期間が10年というのも、そうした背景によるものでしょう。 そして、築10年を超えると、だいたい築10~15年に一度は大規模な修繕が実施されます。 住宅金融支援機構が平成16年度に260件のマンションを対象に調査したところ、修繕の時期には2つの山がありました。 築10~15年で外壁、バルコニー、屋上、廊下、内部階段の補修工事の実施率が高くなります。また、築20~25年ではこれらに加えて給排水設備工事が数多く行われています。この時期は補修だけではなく、老朽化に伴う取り替え工事の時期が到来していることが推察されます。
築35年を超えるマンションの修繕内容とは
調査結果には現れていませんが、築35年を超えるマンションは、エレベーターを交換したり、エントランスホールやエレベーターホールのリフォームをしたところをよく見かけます。
築40年を過ぎると、マンションの賃貸化比率が徐々に高まってきます。また、建て替えについての検討がはじまるマンション、建て替えずにできるだけ長く住めるようにするマンションなど、マンションの終末期に向けての方針が見えてきます。特に建て替えについては、容積率に余裕があり、建て替え後2倍以上の床面積が確保できるような条件を備えていないと、居住者の建築費負担は1000~2000万円程度必要になるといわれています。現実には、少ない負担で建て替えられるマンションというのは、現時点ではとても少ないと思います。 次に、維持・管理からみて、あなたに合った中古マンションの築年数を見ていきましょう。
維持・管理からみて、 あなたに合った中古マンションの築年数は何年?
修繕を、思わぬ瑕疵が生じたりせずに安心、かつ快適なマンションを購入するのであれば、築10~15年で、第1回目の大規模修繕が終了、もしくは実施予定なら修繕積立金の残高に不足がない物件といえるでしょう。ただし、価格は低い水準に下がりきるには今一歩というところです。
築20年~25年で、第2回目の大規模修繕(給水管の取り替え工事含む)済み、もしくは実施予定なら修繕積立金に不足がない物件であれば、それなりに快適に暮らせるでしょう。ただし、この築年数のマンションは、入居前に床・壁・天井の内装張替や水周りの設備交換など、大幅なリフォーム(床下の給排水管の取り換えを含む)の必要があります。70平米程度の広さで、最低でも500万円程度のリフォーム費用を見込んでおくべきでしょう。 ここまでの結論を表にまとめると、 維持・管理からみた買い時.gif
次回は、青田買い、オープンルームなど買い方から築年別の違いを見ていきましょう

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