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あなたに向くのは築何年?④品揃え

品揃えは、供給戸数の多さに比例します
マンションは気に入った立地に絞り込んで探すと、案外、対象となる物件は少ないものです。できれば、豊富な品揃えの中から、自分が気に入った物件を選びたいですね。品揃えは、供給戸数の多さに比例します。そこで、年代別にどのくらいマンションが供給されているのかを見てみましょう。図表5をご覧ください。首都圏地域別新築マンションの分譲戸数です。
新築供給戸数.gif (資料:株式会社 東京カンテイより)
品揃えが多く、自分にあった物件を探しやすいのは、築何年?
前項の図表5を見ると、品揃えが多いのは、1996年~2005年に供給された築5年から14年のマンションです。これらのマンションは前述のように、都市計画法・建築基準法の改正や品確法により、造りのしっかりしたものや、都心に近いタワーマンションなど新築に劣らない好条件のものが、多く含まれています。半面、価格は築16年超の物件と比べれば、高いという点は否めません。
1980年~1985年に建てられた築25年~30年のマンションも供給量は多く、品揃えは豊富といえるでしょう。ただし、旧耐震の物件も含まれていますので、耐震性や耐久性についての確認が大事です。この時代には、マンションは都市で暮らすサラリーマンの住まいとして完全に定着したため、マンション開発を手がける不動産会社の数も増え、業界内での競争も活発化しました。 また、当時ニューファミリーといわれた団塊世代がマンション購入の最大顧客であったため、そうした人たちのライフスタイルに合わせた間取りや設備の工夫を不動産各社が競い合いました。そのおかげで、今見ても良く考えられた間取りのマンションに巡り合うことも。価格的には、築16年超なので、低い水準まで下がりきっており、価格面では魅力的です。立地が気に入り、造りが安心ということであれば、満足感の高い物件に巡り合えるチャンスがあるといえるでしょう。 次に、新築時の供給量と中古市場量の関係についてお話しします。
新築時の供給量と中古市場量の関係は?
新築時に供給量が多いと、中古マンションとして実際に売り出される量も多いかどうかも、念のために確認しておきましょう。図表6をご覧ください。2008年に売り出された中古マンションの築年別のシェアです。
築年別中古マンションのシェア.gif (資料:東日本不動産流通機構より) これで見ていくと、一番シェアが高いのは、築6年~10年の21.1パーセント、次いで築5年以下の17.9パーセント、11~15年の14.8パーセントとなっています。築6年~15年で約36パーセントですから、供給量と比例していることが分かります。築26年~30年は11.4パーセントなので、新築時の供給量の割に、中古市場へ登場する物件は少ないといるかもしれません。粘り強く探す必要がありそうです。 ここまでの結論を表にまとめると、 品揃えの結論.gif
次回は、維持・管理の状態から築年別の違いを見ていきましょう。

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