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あなたに向くのは築何年?②住宅ローン

「あなたに向くのは築何年?①.価格」 に引き続き、2回目は「金利、返済期間など住宅ローンの借りやすさ」です。
住宅ローンの金利、返済期間など 築年によってローンの組みやすさは、どう変わる?
築年数の古い中古マンションにおいては、基準に合わず融資が受けられない?なんてことも。 マンションを購入するときに利用する住宅ローンは一般的には、中古専用のローンはありません。新築と同じくそれぞれの金融機関で用意している住宅ローンを利用することになります。ただし、フラット35の場合は、融資対象となる中古物件は"住宅の耐久性などについての技術基準に適合する住宅"という条件があり、適合審査を受ける必要があります。
フラット35の主な基準としては、以下のとおりです。 ・セメントの種類 ・コンクリートのかぶり厚さ・水セメント比 ・コンクリートの品質等 細かい基準値は、住宅金融支援機構のホームページで確認いただくとして、この審査のためには、専門家に物件調査を有料で依頼することになります。したがって、どの中古マンションでも融資が受けられるわけではありません。耐久性など住宅の性能表示が導入される前に建てられたほぼ築10年超の物件については、適合審査を通過しない物件もあることが予想されます。
築30年超の物件は、さらに融資基準が厳しくなる
1981年5月31日以前の建築確認日である、ほぼ築30年超の旧耐震基準で建てられた物件の場合は、一定の耐震基準に適合する物件でないと、融資が受けられません。
耐震基準の主な基準は以下のとおりです。 ・構造形式がラーメン構造と壁式構造の併用されていないこと  ・平面形状が著しく不整形でないこと  ・セットバックが大きくないこと  ・ピロティ部分が偏在していないこと 築30年超の物件には、ラーメン構造と壁式構造の併用やピロティ部分が多くとられたものも散見されますので、不適合とされる物件もあることが予想されます。 次にフラット35と一般銀行の融資基準を比べてみましょう。
フラット35と一般銀行の融資基準を比べてみると
フラット35の概要は、
101222フラット2.gif 一般の銀行の住宅ローンの概要は、 101222一般銀行3.gif 一般銀行の場合、中古で注意しなければならないのは返済期間です。一部の都市銀行では、融資をする場合、マンションの耐用年数を築50年としています。築年数が古くなると、50年に対する残存期間が短くなります。築30年であればあと20年しか残存期間がないということです。したがって、返済期間は最長20年となり、月々可能な返済額からみて、予定の額を借りられなくなるという可能性が生じるわけです。 次に、あなたに合った中古マンションの築年数を割り出してみます。
フラット35や一般銀行の融資条件からみて あなたに合った中古マンションの築年数は何年?
2000年以降に建てられた築10年以内の物件で、住宅性能評価書を取得(築年数でみる、あなたに合うマンション3で説明)していれば、ローンは新築とほぼ同じ条件で借りることができそうです。 築11年~30年未満の物件については、フラット35の場合は耐久性に関する適合審査を受ける必要があり、融資が受けにくい物件が一定頻度で出現することが予想され、やや借りにくいという事実は否めません。 築30年超の旧耐震基準で建てられた物件(あなたに合うのは築何年?3で説明)については、フラット35であれば、耐久性および耐震性両面からの審査を受ける必要があったり、一般の銀行であれば20年未満と、返済期間を短く設定せざるを得なくなる可能性があります。融資を受ける難易度としては一番高くなる可能性が高いと思われます。 ここまでの結論を表にまとめると、 101222価格結論4.gif 次回は、構造・性能などマンションのつくりの違いを築年数から見ていきましょう。

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