- 2010年12月21日 17:29
- マンション選びの新基準 | こぼれ話
「住宅の相場感って、どうやって身につけるの?」
最近、マンションを買おうと考えている方から受けた質問です。そういえば、基本的なことなのに、きちんと誰かに説明した覚えが私にもありません。そこで、経験で身に付けたことを、私なりに整理してみました。
相場は3つの視点から見ることで、勘所がつかめます。
視点1
沿線(エリア)ごとの違い
勤務地(品川とか東京などの都心)を起点にして、希望の乗車時間、たとえば20分で行ける複数沿線の駅の、徒歩5分程度のマンションの平米単価・坪単価を比較することで、同じ20分でも沿線(エリア)によってこんなに価格が違うのかということが分ります。
住宅価格は西高東低。たとえば東京駅を起点に西側に伸びる沿線のほうが、東側に伸びる沿線より、同じ乗車時間でも高いということが実感できます。
視点2
都心からの時間による違い
次に一つの沿線に固定してみて、勤務地から乗車時間10分、20分、30分の駅を最寄駅とする徒歩5分程度のマンションの平米単価・坪単価を比較すると、都心からの所要時間の違いが住宅価格にどう反映されているかが分ります。
都心から遠くなる分、住宅価格は安くなりますが、意外なことも分ります。都心よりの普通停車駅と2つ郊外よりの急行停車駅では、急行停車駅のほうが、坪単価が高い。多摩川を超えた瞬間に坪単価が1~2割程度安くなる。といったことが見えてきます
。
視点3
最寄駅からの時間による違い更に一つの駅に固定して、駅徒歩5分、10分、15分、バス便のマンションの平米単価・坪単価を比較すると、駅からの所要時間が住宅価格にどう反映されているかが分ります。
田園都市線のあざみ野駅で調査したとき、徒歩5分、10分、15分と駅から5分遠くなると同じ広さのマンションの価格が500万円ずつ安くなる傾向にありました。
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