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2007年6月20日以降に建築確認申請したマンションの構造は、より安心・安全

姉歯事件をきっかけに、構造計算書の偽装を防止するために、建築基準法・建築士法等が改正され、一部が6月20日から施行されました。 まずは、姉歯事件のおさらいから。 マンションづくりは設計と施工に分かれます。
設計は概ね意匠(デザイン)を担当する建築士が、別途構造、設備の専門家にそれぞれの設計を依頼するので、都合3つに分かれています。この事件は構造の設計で偽装があったわけです。

そうしたことが何故、起こってしまったかというと、マンションの設計を取りまとめる意匠専門の建築士や出来上がった設計図面を審査し建物が図面通りにできあがっているかを検査する確認検査機関の審査担当者が、構造設計のチェック段階で偽装を見抜けなかったことが全ての発端でした。

実は日本には一級建築士が27万人いますが、そのうち構造設計のできる人は1万人くらいしかいません。したがって構造設計の分からない意匠専門の建築士や審査担当者がいても不思議ではありません。

そこで、こうした問題を解決するために構造設計のチェック体制を厳密にし、設計士の責任も明確にすることで安心・安全な建物づくりを目指そうとするのが、今回の改正の目的です。主な改正点を3つご紹介します。

  1. 20メートルを超えるマンションの構造設計のについては、これまでの指定確認検査機関に加えて、専門的なチェック機関を設け、この機関に登録されている構造設計者に二重に審査をさせることで「プロの仕事をプロが評価する」仕組みがつくられました
  2. 施工検査は完成時に加え、中間検査も義務付けられます
  3. 意匠、構造、設備等複数の設計者が関わっている場合は、責任を明確にするために建築確認申請書の設計者欄に全員の氏名等を記載することになりました

これからマンションを検討する方々の中で、特に「丈夫で長持ちするマンション」を重視される方は、モデルルーム見学の際、ひとこと「このマンションの建築確認申請は6月20日以前か以降か」を質問してみても良いかもしれません。

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20メートル超の鉄筋コンクリート造の建築物

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