目からウロコ "「この街」に住んではいけない！"

私は、マンション選びは立地がすべてだと思っています。立地選びに失敗すると毎日の暮らしが、大げさに言えば立ち行かなくなります。

シングル時代の私の失敗談です。

私は30代前半に、千葉県の三郷にある大規模マンションの1室を買って住んでいたことがあります。何故、三郷なのか、理由は3つ。バブル期で、そのあたりにしか買えるマンションがなかった。これが一番大きな理由です。次に、周辺に知人が住んでいた。最後に大規模マンションなら資産価値は落ちないだろう、と考えたわけです。

当時は残業づけで、毎夜、終電で帰宅。駅前は真っ暗で、タクシーはいません。小学校、中学校の校庭に面した夜道をとぼとぼ歩くのですが、夜の学校は怖いですよ。

そのころは途中にコンビニ、ファミレスなど、深夜まで開いているお店は一軒もありません。家に帰っても買い置きの食料がない！お腹がすいた！でも、どうすることもできません。マンションの敷地内には大きなスーパーがあるのですが、ここは夜10時には閉店です。毎日の長時間通勤と電車の混雑にも疲労困憊です。身長152センチ、体重４０kgの身体は、満員電車の中では圧死寸前の思いでした。

ファミリーにとっては暮らしやすそうな街なのですが、シングル時代の私は、結局、数ヶ月でこうした生活に根をあげ、転居してしまいました。

もし、そのとき、こんな本があれば良かったと、つくづく思います。

"「この街」に住んではいけない！"（マガジンハウス）です。

この本は、街選びと物件選びに分かれていて、特に街選びについては目からウロコの内容です。「夜10時に真っ暗、見通しの悪い街は、コワくて不便」、「【どんな施設も各1エリア】は、ストレスがたまる」「緑豊か。でもダメな環境もある」などなど。

この本の著者である中川寛子さんは、フリー編集者で、20年来、住宅分野の雑誌、ネット記事を手がけています。オールアバウト「住みやすい街選び（首都圏）」のガイドも務めていて、住まいのカリスマアドバイザーと称される方です。

あなたが検討しているマンションのある街、は大丈夫でしょうか。この本で一度、確認してみてはいかがですか。