２００８年８月度高評価マンションベスト５発表

三田小山地区計画のＡ地区に出来る３８階建てのタワーマンションです。
人気の地区で駅からの距離もまあまあ、共有施設、管理サービスは充実し、住戸内部の仕様、設備も上質です。つまり、都心に住みたいリッチ層に向いているマンションといえます。
隣の地区計画Ｂ地区にも超高層マンションが計画中でもあり、街の人口構成にも街並みにも大きく変化をもたらすでしょう。マンション南側のわりと低層建築物が並んだ落ち着いた街並みから見上げると、突然の高層建築がニョキニョキと建ち始めているのは、今は違和感をおぼえます。都心はこうして代わっていくのだなー、と。
超高層マンションの利点、問題点をよく理解してからの購入をお勧めします。

最寄駅からは、昔ながらの商店街を抜けて５分。ＤＩＮＫＳ、ファミリー向けのマンションです。南口は、再開発により、環７沿いにアリオ亀有という大型商業施設があり、「こち亀」の両さんの町とはイメージが違いマンションも数多く建っていました。とはいえ、敷地そばには南北に長い曳船川親水公園や中川河川敷もあり、まだ下町っぽいところも残っています。
2LDKは西向きで、残念なのは向かいに5階建ての信用金庫が隣接して低層階は日照が心配だということ。道路に面した南向きの3LDK、8階以上は日照、眺望にも恵まれています。LDは小梁も少なくハイサッシのすっきりした空間で内装にも温かみが感じられますが、北側の共用廊下側の洋室は梁も大きく露出しているタイプもあり落差を感じました。めだった設備は設置されていないものの、エコキュート設置のオール電化のマンションなので光熱費が節約でき、インターネットの通信費も普通のマンションの半額くらいです。共用施設のミニキッチン付の集会室は子供のパーティなどにも利用でき、これから子育てするカップルにはお勧めです。また外観デザインに個性が感じられないように思いました。
イトーヨーカ堂の跡地だそうで亀有3丁目にはなかなかでない用地では。地元の方はぜひ行ってみてください。

北千住駅の西口は再開発によりルミネやマルイがあり、また、商店街が東西南北に広がっていて昔ながらのお店からスーパーまで歩いているだけでも楽しい街でした。このマンションは商店街が途切れ気味の少し静かな場所に建つ小規模なカップル・ファミリー向けのマンションでした。
北側の小道を抜けると広い児童公園があり、子供を連れて行くのにも安全で便利、2LDKは西向きですが、他の3LDKは南向きで採光・日照にも恵まれています。しかし南側の隣接地は戸建に面しているので、将来同じくらいの建物が建つ可能性も考えておいた方が良さそうです。室内はワイドスパンでハイサッシ、梁の少ないすっきりとした空間、などが高評価に繋がった様に思います。交通騒音のある日光街道沿いにはマンションがどんどん建っているようですが、墨提通りの内側で駅にも近い立地は珍しく価格もそう高くないので、正式のパンフレットもなくチラシも配布していないようなのに、地元の方には人気が高いようでした。

にぎやかな商店街を通って、再開発中の雑色駅から5分、とても安いスーパーや公園・保育園なども近くに多く、多摩川の花火大会に浴衣着てお子さんと・・・と想像できるような幸せなカップル・ファミリー向け中心のマンションです。
周囲は戸建が多くめったにマンションが建たない地域。敷地にゆとりがあり間口が東・南・西向きと3棟に分かれていますが、日照や採光は確保されると思います。室内は廊下が大理石張りと好みの分かれるところですが、LDは小梁のない2.3mのL字型のハイサッシ、フローリングの風合いも自然な感じで気持ちの良い空間でした。
キッチンのガステーブルが普通のタイプなので、ガラストップに変更される方もあるとか・・・確かに他の設備に比べるとアンバランスではあります。外観は槙事務所にいた方のデザインで、奇抜ではないけれどまとまっているように思いました。

このマンションの最大の目玉は、２００９年度中に開設予定の横須賀線新駅「武蔵小杉」から徒歩２分の立地です。再開発地域の真ん中に建っており、駅からマンションまでの間にはタワーマンションが既に４～５棟林立しています。１街区が長く、道路幅も広いので平らな道なのですが、歩いているとなんとなく疲労感を感じてしまいます。
一方、このマンションのギャラリーがある隣駅の元住吉はこじんまりとした道で人のスケール感にあっていて、なぜか、ほっとした気持ちになりました。
街区の大きい再開発地域に住もうとする場合は、家族がこのスケール感になじめるかどうかを確認することが意外に大切かもしれません。老若男女、個人的志向性によって、結構差があるように思います。