管理組合に参加したくない!?
2009.5.20 at 12:05 pm by
新築マンションでは、引渡し開始後3ヶ月後くらいに
『管理組合設立総会』が行なわれます。
たまに聞かれることがあります。
『管理組合って、入らないとダメなんですか?』
はい、入らないとダメです。
管理組合ごとの決まりではなく「区分所有法」という法律に基づいたもので
区分所有者全員によって管理組合を構成することが決められています。
法律上の所有者の義務なんです。
でも、この当たり前のような決まりに対して
「私、そういうのはイヤなの」と拒否感をあらわにする方も。
入居後10年経っても1度も管理組合総会をはじめ、組合に関する活動に
顔を出したことが無い居住者がいるというマンションは結構あるのではないでしょうか。
分譲マンションに住んだことが無い方は何も知らされていなければ、
賃貸マンションの生活と同じような生活をより綺麗な建物で送れる!と
思ってしまっても仕方ないところもあると思うのです。
とはいえ、ご自身の資産をどうやって守るかなど自分に関係することを決める
団体である以上、一度入居されたら、さすがに考え方を変えざるを得ません。
確かに、積極的に出たくは無い・・・という方が大多数なのは
よくわかりますから、できることだけでもいいのです。
たとえば、設立総会以降は、
年に1度、管理組合定期総会が
開かれますので、この場にただ出席するだけ、というのでも十分。
「当てられたらどうしよう!」なんて、会社の会議みたいな心配は必要なく、
この1年にあったことや収支予算などを報告してくれるので自分達が払ったお金が
どんなことに使われたのか、来年はどんなことをやるのかがわかります。
さくら事務所では、購入検討者からのホームインスペクションのご依頼で
中古マンションに行くことがあります。
ご依頼者と共用部分を一緒にまわっているときに、一般的な分譲マンションに比べて
共用部分の修繕ができていないことが垣間見えるマンションは
やっぱり購入を躊躇するご依頼者が多い印象です。
「古びた感じ」という印象だけの話ではなくて、「耐久性が短そう」と思われたり
管理組合運営がうまく行っていないことに対して不安を覚えて
物件の購入を見送ってしまう方もいらっしゃるなど、売買に影響が出ることも。
管理組合の運営にまったく参加しないでいることが、自分達のマンションの価値を
大幅に下げてしまっているというマンションが実際にあるということです。
毎日の自分の生活のために、支払っているお金のために、
そして、財産のためにも、分譲マンションを買う方・住む方は
年1回の管理組合総会だけでも、出るつもりでいましょう!