中古マンションを評価する方法

2009.2.27 at 04:02 pm by

マンション評価ナビは、1月19日より中古マンションの評価情報の提供を開始

しました。どのように評価しているのか?といったご質問を受ける機会が多い

ので、改めてこの場をお借りしてご説明したいと思います。

シティフロントタワー

シティフロントタワー

現在、マンション評価ナビで一番高い評価を獲得している中古マンションは、

「シティフロントタワー」です。

評価点は

・拠点性 4.1点

・住環境 4.2点

・居住性(共用部分)4.0点

・維持管理4.7点

・総合評価4.3点

です。

このような評価結果は、以下のような調査・評価基準がベースになっています。

評価をする上での基本的な考え方は、長い目でみて住み心地の良い

マンションこそ、価値があるということです。

30年、50年そして70年という時間の経過とともに、住む人も住み方も大きく

変化します。その変化にマンションそのものが柔軟に対応できるようになって

いるか、またマンションを取り巻く周辺の住環境は、良好に保たれるのか、

交通や生活の利便性は向上していくのか、といった視点でマンションを選ぶ

ことが求められます。人生90年に手が届きそうな時代を生きる私たちが、いざ

マイホームをと考えたときに、重要なのはこうした視点ではないでしょうか。

長い目でみて住み心地の良いマンションであれば、場合によっては築70年、

100年でも商品価値があり、その分売りやすく、結果として資産性も高いと

いうメリットがあるのです。

具体的には、以下の視点で調査項目を策定しています。

1、拠点性 長期的に地域力が維持・向上するエリアか

・交通アクセスの便利度

・生活施設の充実度

・街の発展性

2、住環境 長期的に良好な住環境が維持できるエリアか

・閑静な住環境

・良好な住環境の維持

・自然災害の危険度

・犯罪・交通事故の危険度

3、居住性/共用部分 住み手の変化に対応して、長期的に商品力が維持できるか

・構造の長期使用度

・省エネ・環境対応

・バリアフリー対応

・敷地や共有スペースのゆとり

・街並との調和

・共用施設・サービスの充実度

・セキョリティの充実度

・建て替えのしやすさ

4、居住性/専有部分  住み手の変化に対応して、長期的に商品力が維持できるか

・日照・通風・彩光の良さ

・遮音性の高さ

・室内空間のゆとり

・間取りの良さ

・バリアフリー対応

・リノベーションのしやすさ

5.維持保全 長期的に商品力を維持できるか

・管理の形態

・管理組合の運営状況

・修繕計画・実施の状況

・居住者のコミュニティ

詳しくはマンション評価ナビの「評価方法について」を参照。

上記項目のなかで、特に注目いただきたいのが、

・構造の長期使用度

・省エネ・環境対応

・バリアフリー対応

・リノベーションのしやすさ

です。

この項目について、評価点が高ければ高いほど

長期的に居住性の高い優良なマンションとしての

構造体であるということができます。

更に、この項目に対して、国が定める基準をクリアしていると、

返済期間が50年という長期固定住宅ローン(6月取扱開始)

の利用が可能になるなどのメリットがあります。

新築・中古を問わず、マンション選びのモノサシとして

マンション評価情報をご利用いただき、自分に合った

長期的に居住性の高いマンションを選んでいただきたいと思います。

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