マンション購入を後押しする動きが出てきました

2008.10.31 at 10:10 am by

10月27日、「住宅の長寿命化に関するシンポジウム」(国土交通省後援)が開催されました。
私はこのシンポジウムで、パネリストをつとめました。会場で、東京大学伊藤元重先生に伺ったお話のほんのさわりをご紹介します。

日本の金融資産は1500兆円。
その63%は60歳以上の方々が保有しています。また、同じ額の住宅資産があり、その75%は50歳以上の方々が保有しているそうです。

つまり日本のシニアはお金持ちで、このお金(お墓には持っていけません)をどれだけ使ってくれるかが日本経済の課題なのだそうです。

世界同時不況のなか、日本はこれまでの輸出中心の外需頼みから、内需拡大にシフトしなければ景気浮揚が実現しないから。それにはシニアに消費してもらうのが一番なのです。

シニアの方が田舎や都心へ住み替える、または自分の子供であるシングル・DINKSのマンション購入の頭金を援助することが、内需拡大には一番効果的です。住まいを買えばついでに家電や家具なども新たに購入するわけで、高額な住関連の消費も併せて拡大するのですから。

10月31日、そんな背景からでしょうか、麻生首相が27兆円規模の追加経済対策を発表しました。そのなかで、住宅ローン減税の控除可能額を最高600万円とすることを打ち出しました。また、あわせて、財源確保のため3年後をめどに消費税を引き上げる考えも表明しました。

たまたま私は同じ日の夜に開かれた、不動産業界で活躍する女性を集めた勉強会に参加しましたが、出席者の多くは「消費税が5%であるこの3年以内に、ローン減税を活用してマンションを買う人」は確実に増えるだろうと予想していました。

すでに、この夏以降、今なら値引きが可能だし、消費税も上がりそうだから、今のうちに気に入ったものがあれば買っても良いという人たちの影響で、現在販売されているマンションの1戸あたりの来訪者数は上昇(戸数自体が減ってはいますが)しているようです。

こんな状況を踏まえて、みなさんはマンション購入の時期をどのように判断なさいますか?

コメントを投稿

,