今あわてる必要なし、マンション買うなら秋に照準を

2008.2.1 at 11:02 am by

新しい年に入り、はや1カ月が過ぎようとしています。今年こそマンションを!という方がたが積極的に行動を開始するのが、ちょうど、この時期にあたります。そこで、「今年は買いどきか?」をいくつかの観点から考えてみたいと思います。
まず、選ぶ対象となるマンションの戸数です。マンション評価ナビが主な対象エリアとしている都内23区の供給戸数は1万8,000戸。昨年より1,400戸程度増えそうで、多少、選択の幅は広がるというところでしょうか。
昨年6月の建築基準法の改正でマンションの着工が遅れた分が、今年の前半に登場することも供給増の一因といえるでしょう。

次は価格です。昨年の平均価格は都内山手エリアが坪(3.3m2)単価で約365万円、平均価格7758万円、下町エリアが坪単価で約228万円、平均価格4981万円でした。
マンション評価ナビが昨年8月から11月にかけて調査を開始したマンション中、1月時点で完売しているのは1件のみでした。全体に売れ行きは鈍く、販売期間が長期化しています。各不動産会社はこうした状況をもとに、採算ギリギリに抑えた価格設定をしてくると思われます。が、地価が最高水準のときに取得された用地に、上昇しきった建築コストで建てられるマンションが今年、市場にデビューするわけですから、ギリギリの価格設定とはいえ、それなりに高い価格水準にならざるを得ません。ただし、竣工後も長期間しかも多くの戸数が売れ残ることになれば、思い切った値引きもあると思われます。年明け早々、郊外の売れ行き不振物件が200万円の値引きを検討している、ということを耳にするようになってきましたから。
ついでに住宅ローンの金利も気になるところです。景気回復に伴い、金利は上昇基調でありましたが、ここにきて米国に端を発した景気減速が日本にも波及しており、急激な上昇の可能性は今のところ低いのではないでしょうか。

さらに設備・仕様や販売促進策の工夫です。
売れ行きが鈍ると、不動産各社は様ざまなサービスを導入して、他社のマンションと差別化を図ろうとします。お風呂にミストサウナをつけたり、関連会社のリゾートクラブやゴルフ場の利用権を提供したり、モデルルームに行ったらハワイ旅行があたる等々です。
ただし、間取りに関していえば、価格を抑えるため、部屋数は減らさず、ぎりぎりの広さにする傾向があります。たとえば3LDKが60m2台、2LDKが50m2台といったように。

こうした観点から結論です。
今年中に何としてでもマイホームをという方は、秋に照準をあわせるのが良いと思います。秋には新規のマンションが出揃うとともに、売れ行き状況をみながら価格調整された物件が増え、各種販促策も活発化するでしょうから、1年のうちでは一番良い条件が揃いそうです。

秋に照準を合わせるためには、この春から本格的に希望条件を整理し、具体的にモデルルームを見ながら、物件を見る目を養っておくことが必要です。この準備ができていないと、秋に良い物件にめぐり合えても、それが良いかどうかの判断ができず、チャンスを逃してしまうことになりかねません。春から行動し、秋に決める!でいきましょう。

あせらず、じっくり探したいという方は1年後を射程距離におきましょう。今年後半から来年にかけて、土地の価格が下落する気配は濃厚です。下落した土地を取得し、マンションが販売されるのは、来年からということになるからです。

あせらない方でもマンションを見る目や相場感を養い、自分に合ったマンションの条件を整理するためには、今年から来年にかけて、ぼちぼち行動を開始しても早過ぎることはありません。今年、マンションの目利きになり、来年決める!が良いでしょう。
自分にあったマンションの条件整理や、目利きになるためのノウハウ習得には、ぜひとも「マンション評価ナビ」をご活用ください。

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