料理の手抜きを許さない、システムキッチン

2007.12.21 at 11:12 am by

一般的なキッチンのカウンターの幅は平均2.55mです。

マンション評価ナビが対象とするシングル・カップル向き住戸であれば、2m前後が標準といえるでしょう。

ところが、4人分の夕食をつくるのに必要なキッチンカウンターの幅は、なんと3.8m必要なのだそうです。
理想からほど遠い2m台のキッチンカウンター。これでは調理がしにくく、つい料理の品数を減らす方向へ流れてしまいそうですね。とはいえ、限られたマンションのキッチンスペースです。むやみにカウンターを長くすれば、リビングやダイニングの広さを犠牲にすることになり、それはそれで悩ましいことです。
そうしたキッチンの課題を解決すべく、開発されたキッチンがあります。平均的な価格帯で人気シリーズとなっているサンウェーブ社のシステムキッチン「pitto」です。

このキッチンの特徴は約2.5mのキッチンカウンターが実質2.3倍に広がる仕掛けが組み込まれているところにあります。ひとつはクイックパレットといって、吊り戸棚の下から降ろして使う台で下準備や盛り付け作業に便利です。

クイックパレット

クイックパレット

もうひとつは、といい、サイドキャビネットの上部に引き出して使える作業スペースが設けられています。これらを活用することにより、調理力も2.3倍アップさせようというのです。もちろん、料理する人の腕前もそれなりでなければ成果はあがりませんが・・・・。

スライドパレット

スライドパレット

また、これ以外にも収納力をアップさせるべく、調味料やキッチンペーパーなどを、調理中に使いやすく収納したクイックポケット。オープンキッチンで露出させたくないマナ板を収納できるスイングポケット、さらにタオルがかけられるクリップなど、正直ここまでやる?と思わせるほど、実にきめ細かな工夫が施されています。
ここまでくると、料理の手抜きをキッチンが許さないのでは、という気分になってしまいます。

クリップ

クリップ

誤解のないように申し訳しておきますが、これはPRではなく、私が直にショウルームへ出かけて行き取材したうえでの感想です。

ところでこうしたシステムキッチンのモデルチェンジのサイクルをご存知ですか?

なんとメーカーは2年に1回モデルチェンジをするそうです。一方、消費者はひとたび新しいキッチンを購入すると平均約30年間は使い続けるのだそうです。
造る側と使う側ではキッチンの時間軸に、大きな格差があるのです。

商品開発の担当者のかたがた、本当にご苦労様です。

コメントを投稿

,