07年11月度高評価マンションベスト10

2007.12.14 at 10:12 am by

今回ベスト10にランキングされたマンションと、評価メンバーから寄せられた感想をご紹介します。下欄の表をご覧ください。なお、物件名のところに*印がついたものは、評価担当者から感想が寄せられていますので、併せてご覧ください。

マンション名
総戸数
坪単価
売 主
パークシティ浜田山(*1)
111戸
345万円
三井不動産レジデンシャル
ヴィナシス金町タワーレジデンス(*2)
476戸
未定
コスモスイニシア
フォルム内藤町
60戸
未定
コスモスイニシア
D’グラフォート西台(*3)
115戸
220万円
大和ハウス工業
パークハウス代々木公園ラフィナート
77戸
410万円
三菱地所
ライオンズ練馬アートレジデンス(*4)
50戸
未定
大京
ロジュマン北綾瀬しょうぶ沼公園
37戸
174万円
ライフステージ
クレッセント新川崎エグゼ(*5)
220戸
未定
モリモト
イニシア朝霞
35戸
185万円
コスモスイニシア
ダイナシティ王子
44戸
300万円
ダイナシティ
毎回、マンションの建つ現地へ行くと思うことは、周辺の既存住宅や建物との落差です。今風に言えば「格差」が如実に表れています。今回私が担当してベスト10に入ったヴィナシス金町タワーレジデンス(*2)とクレッセント新川崎エグゼ(*5)もマンション自体は素晴らしいのですが、近隣には老舗の商店街や築50年の県営住宅などが建っていて、そのアンバランスな街並みを見ると、「これでいいのかな」と思ってしまいます。 しかしそんな憂いもふっとぶような超破格のマンションがパークシティ浜田山(*1)です。もともと豊かな林の中に企業の厚生施設としてグラウンドが4面、テニスコートが12面、そのほかに陸上のトラックやプールがあった恵まれた場所。その地にゆったりとした間隔で英国風ファサードの中低層のマンションや住宅が点在するのです。浜田山エリアは既にステータスゾーンではあるのですが、あまりに広い敷地と、その敷地周辺に計画されている街路樹で、周辺の街並みまでもが、ますます価値上昇しそうな予感です。
答えは2年後の春。完成が待たれます。

(野口 遥)
シングル・ディンクス向けというよりはファミリー向けの中規模マンションであるD’グラフォート西台(*3)は、敷地にゆとりがあり、エントランスが広く、屋上庭園があるなど共用施設が充実していました。駐車場台数も多く、23区内にしては駐車料金が安いです。都心へのアクセスが都営三田線だけなのは、個人的には不便さを感じますが、販売価格が坪単価220万円と安いので、どちらをとるかが判断のしどころでしょう。
荒川近くのマンションですから、工場が多く眺望があまり良いとはいえません。これから子育てを考えているカップルや、地元に住み慣れたシニアカップルには検討する価値のある物件だと思います。 ライオンズ練馬アートレジデンス(*4)は住宅街にあるコンパクトマンションなので、共用施設はなく敷地にゆとりもありません。しかし、シングル・ディンクス向けマンションとしては珍しく南向き住戸が多く、住戸内の設備も充実しています。内廊下方式を採用しており、シングル女性のストーカー対策にも配慮が見られます。
ファミリー向けマンションのイメージが強いライオンズマンションですが、これからはシングル向けにも力を入れていくという担当者の説明からも、そうした意向の感じられる物件でした。

(讃良 裕子)


以上、11月度の高評価マンションランキングでした。
正直、9月、10月のベスト10にくらべ、一部をのぞき、得点の水準が高くはありませんでした。土地高、建築費高のいっぽうで、販売価格を抑えるために、商品企画のレベルを実質的に下げざるを得ない状況が色濃く反映されたマンション市場といえそうです。こうした傾向はしばらく続きそうです。

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