建築基準法の改正でマンション供給に異変が

2007.11.23 at 01:11 pm by

建築基準法の改正で、建築確認の手続きが今までより1~2か月遅くなったことで、9月、10月に予定されていたマンションの販売時期が大幅に延びています。
多くのマンションは来年1月以降から販売される模様ですが、3月末に決算を迎える不動産会社は、あえて新年度となる4月以降に販売をずらすところも出てくるようです。

第三者チェックが入るため、より安心な構造のマンションが販売されるのは、買う側にとっては良いことだと思う半面、販売される物件数が少ないと、選択肢が狭まってしまい、自分にふさわしいマンションに巡り合うチャンスが減ってしまうのは、残念です。

また、多くの青田売りマンションは間取り変更サービスをおこなっていますが、今回の改正により、マンション全体の建築確認の申請時に併せて間取り変更プランの申請を受ける審査機関もあれば、いったん全体の建築確認の認可がおりた後に、実際にユーザーから依頼を受けた間取り変更プランを再申請するように要請する機関もあるようです。
機関によって対応が異なるため、不動産会社としては、どちらかに1本化されるまでは、間取り変更サービスを見合わせる動きもあるようです。
市場が落ち着くにはもう数か月かかりそうです。

とはいえ、目下真剣にお探しというかたも多くいらっしゃいます。そうした方々が、狭い選択肢の中で、少しでも良いマンションを選ぶためのアドバイスとしては、

1.めったに出ない好立地である
国や大企業の施設跡地、ブランド立地のしかも高台、駅前再開発など

2.ある程度まとまった規模の開発
たとえば200戸以上。規模が大きいと共用部分の施設・設備・サービスが充実している(ただし施設については、「自分に本当に必要な施設か」「使わないような施設が過度に付いていないか」を見極めることも大切です。共用施設がやみくもに付いていても、管理費が高くなるだけですから)

3.建て方がしっかりしている
免震構造などの安心構造、8m以上のワイドスパン、2.5m以上の天井高、南東向き

4.住んだ後も安心
24時間有人管理、維持管理・リフォームしやすい構造

といった条件が揃っているマンションに巡り合ったならば、決断を先送りする必要はないかと思います。

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